夕方、弁護士をやっている高校時代の同級生に会いに、 半蔵門まで出かけた。 何年ぶりだろう。同窓会で最後に会ってから 少なくとも15年は経っている。 しかし、会ったとたんに気持ちを開けるのが、うれしい。 彼女の旦那さんはやはり弁護士だが、他の弁護士さんたちと 共同で事務所をつくり、それぞれ独立した仕事をしている。
きのう久しぶりに電話をして、ざっと現状を説明すると、 ともかく会いましょうと言ってくれたのだ。 なにぶん事は本の流通にかかわることだから、 普通の人(弁護士も含めて)にはわかりにくい仕組みがある。 これまで何人かの弁護士に説明してきたが、 そのわかりにくさは、出版社にとって取次への納品が、 純然たる商品(書籍)の売り渡しではない、 ということからきている。 つまり、売上げはいったん立っても、書店から返品があれば その分が帳消しになり、逆に書店に返金するという仕組みが、 この世界を独特と言えば聞こえがいいが、一種異様なものに しているのだ。 それを、みんなで寄ってたかって作り上げている〈業界〉。 問題の根は深い。
しかし、彼女は客観的な目で私の話を聞き、そして 非常に有益なサジェストをしてくれた。ありがとう! きょうは緊急の案件しか話せなかったけれど、 今度ゆっくり他の話もしたいものだ。
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